2016年(平成28年)8月3日(水)掲載
砂金採りも体験
鹿折金山トレイル ば!ば!ば!プロジェクト
気仙沼の魅力を探り、面白さと人をつなぐ「ば!ば!ば!プロジェクト」の「黄金のロマンを巡る鹿折金山トレイル」が31日に同金山で行われた。親子連れなど約20人が参加し、金山とともに栄えた地元の歴史を学んだほか、砂金採りなどを体験した。
一行は、元教員で三陸ジオパーク気仙沼推進協議会委員の豊田康裕鹿折公民館長の案内で、金山資料館から坑道口までの片道約1キロを散策。重さ約2.25kg、金含有量83%の巨大金塊「モンスターゴールド」を産出した2番坑道口をはじめ、作業員が住み込んでいた長屋跡やトロッコの線路跡などを訪ねながら最盛期に思いを巡らせた。
資料館近くの沢で行った砂金採りでは、土を容器に入れて沢水にさらし、少しずつ土を流して中に含まれているわずかな金を探した。なかなか見つけられず苦労する姿も見られたが、根気よく作業を続けると直径1ミリ程度のごく小さな金が姿を現し、歓声を上げていた。
この日は体中が汗ばむほどの陽気。金山の地下水で作ったかき氷も提供され、階上産イチゴを煮詰めて作った特製シロップで味わった。
三浦朱莉さん(松岩中2年)は「遺構を見て、この金山のすごさをあらためて感じた。自分の目で砂金を見つけることができてうれしかったし、かき氷は今まで食べたことがないほどおいしかった。夏休みの良い思い出になった。」と話していた。