2016年 5月7日(土) 朝日新聞宮城県版に掲載
気仙沼の産業
裏側を探検
気仙沼市魚市場前の観光施設「海の市」などで5日、気仙沼ならではの産業の裏側を巡るイベント「しごと場・あそび場 ちょいのぞき in 気仙沼」が開かれた。
プログラムのひとつ「氷屋探検」には2家族7人が参加した。魚の鮮度を保つために欠かせないのが製氷業。近く始まるカツオの水揚げに向け、業者の貯氷庫には、重さ135キロの氷約2千本がぎっしり。次々に運び込まれる氷と、零下10度に保たれた貯氷庫の寒さに、参加者は驚いた。
氷の製造過程も見学し、最後には氷を切る体験やかき氷の試食もあり、「寒い探検」を楽しんだ。盛岡市から両親と訪れた小学2年生の那須由基君(7)は「こんな氷を見たのは初めて。すごい」とびっくりしていた。
この日は、ウニむきに挑む「漁師ぐらし体験」や、魚の出荷に必要な発泡スチロール箱を知る「函屋探検」などもあった。
気仙沼観光コンベンション協会とリアス観光創造プラットフォームが、地元の事業者有志でつくる「観光チーム気仙沼」と連携して企画した。昨夏から毎月1回、プログラムを変えながら催している。